ビーバースカウトってご存知?
圧延課 ハンドルネーム ビーバー隊長
ビーバースカウトいう活動をご存知ですか?ボーイスカウトの幼児部門で、年長の9月から小学校2年生の8月までがビーバースカウトと呼ばれています。 ボーイスカウトというと、年末などに街頭で募金箱をぶら下げているボランティア集団…または古くは(失礼)半ズボンをはいた少年たちが、キャンプをしている…といったところを思い描かれるでしょうか。実際は野外活動などの集団生活を通して、よりよい社会人を育成する目的を持つ社会教育の場です。 また、子供たちはボランティアではなく、それを支える大人たちがボランティア集団です。小学校低学年のうちは、遊びの中からルールを守らなければいけないことを学び、家庭では、早起きや挨拶から始まる生活の基礎を習得してゆきます。また、わがままでも通用した年代から、異なった学年や違う学校の仲間と接することで、社会の中の自分を認識します。 学年が上がり、カブスカウト、ボーイスカウトと進級し、高校生にもなればベンチャースカウトと名を変え、自分たちでプログラム計画を立て、実施し評価・反省するなど、自立してゆきます。指導者は助言する立場となります。 「宝探し」や「魔法学校」も そのビーバースカウト部門の隊長になって9年目に突入いたしました。毎月2回の日曜日に向けてさまざまなプログラムを作ります。例年ならこの時期は、雪の中で思いっきり遊んだり、これからの季節は春探しのハイキングに行ったり、おやつを作って食べたりしていますが、中でもわくわくするのは、テーマを決めてその中でどんな風に遊ばせるかを考える時です。ハイキングに行くなら、どんな想定が子供たちの興味を引くだろうか?たとえば大泥棒が隠した、宝物を探しながらのハイキングというのはどうだろう?海賊がいいかな?それなら宝の地図を作り、ポイントでは指導者が扮装した大泥棒と知恵比べをしたり、ヒントを得るためのゲームをしたりと、次々とアイデアが浮かびます。…苦し紛れもありますが(笑) 特に8月には1泊2日の宿泊となるので、思いっきりテーマを広げることが出来ます。ある夏は「ハリーポッターの魔法学校」と題して、山の中をハイキングしながら、チェックポイントではスライムを作ったり、魔法のお菓子と称してカルメ焼きを焼いてみたり、朝の掃除も空飛ぶほうきの授業として楽しく行うなど、2日間で入学から卒業までを楽しく体験しました。魔法学校を想定した生徒手帳を作り、課題をクリアするごとにシールを張ってゆくと、子供たちは本当に魔法学校に入ったと錯覚し始めます(笑)。もちろん最後には白いひげを蓄えた校長先生が待っていて、卒業証書が授与されます。 「テーマパーク」を作る まさに小さなテーマパークを自分で作るような感覚です。こんな楽しいことはなかなかやめられません。長女が8月には1つ上のカブスカウトへと進級し、長男が9月より入隊しますので、そろそろ育ってきた後進に引き継ごうかとも考えますが、自分の考えた仕掛けの中で、子供たちがその世界の中に引き込まれている様子を見るのは、なかなかに麻薬的です。思い出せば子供の頃、すごろくで自分が遊ぶより、自分で作ったすごろくで、友達が遊ぶのを見てほくそ笑むのが好きだった私には、ぴったりの趣味なのかもしれません。