特 別 寄 稿
12月17日 第4回「OTANI PRESENTS ふれ逢いステーション」
第4回「ふれステ」出演 SCAT席亭トリオ代表:岡本勝之
ジャズはとても難しい音楽だと思っていました。暗がりのジャズ喫茶で紫煙に包まれ、瞑目して聴くというのが、当時の一般的なジャズのイメージ。生意気盛りの中学生がジャズを聴きはじめたのは、ちょっと背伸びしてオトナの世界を覗いてみようと思ったのがきっかけでした。 NHKのFMで毎週木曜の夜に2時間のジャズ番組があり、毎回エアチェックして粗末なラジカセで繰り返し聴いているうちに、高校に入る頃にはすっかりジャズにはまってしまい大学ではジャズのサークルへ。たまたま人数が少なかったベースを担当することになり、気がつけば30年近く経ってしまいました。 長年演奏を続けていると、もっと多くの方によろこんでいただきたい、音楽の喜びを共有したいという思いが強くなります。ちょっと不純な動機でジャズを聴きはじめた者としては、なおさら気楽にジャズに触れてほしいとも思うわけです。 海外一流プレイヤーとの共演で 活動の柱は砺波のビッグバンド「フィールド・ハラー・ジャズ・オーケストラ」です。このバンドでここ10年は海外の一流プレイヤーを迎えてライブを開催しています。最初は緊張のみ、次第にゲストプレイヤーの凄さがわかってくるようになり、近年はようやくゲストの伴奏から脱して一緒に音楽を作り上げていこうと思えるところまできました。 メンバーはみんな社会人ですから、毎日楽器に触れることは困難なのですが(本当は日々の訓練を欠かしてはいけないのですが・・)無理せずできることを少しづつふくらましていけば、いつかは人を感動させられる演奏ができるのではないかと考えています。 県内の素晴らしい音楽家と共に たまたま5年ほど無人だった古民家と出会い、ここへ引っ越して自宅ライブを不定期ですが催しています。コミュニティFMでジャズの番組を担当する機会にも恵まれました。これからも、社会人としての責務を全うしながら、自分のできる範囲でジャズの素晴らしさを発信していきたいと思っています。 県内にはさまざまなジャンルで、全国レベルともいえる素晴らしい音楽家のみなさんが大勢いらっしゃいます。 身近なところで活動しているプレイヤーたちを応援してくださる「OTANI ふれ逢いステーション」が、富山の音楽文化の追い風になってくれるものと確信しています。12月のステージでお目にかかりましょう。 第4回「OTANI PRESENTS ふれ逢いステーション」 のご案内はこちらです。