編集後記
夏休みと言えば、riverbookは短大生となった18歳の夏、「某K自動車学校」への入校式当日のハプニングを忘れることは出来ません。 「K自動車学校」入校初日の朝、いつもより早く起床、体調も万全でした。少々早めにバス停で待っているとバスが止まり、自分を誘うかのように扉が開き、吸い込まれるように乗り込みました。バスはまるで教習所までの道のりを、各駅停車のごとく自分と同世代の教習生を次々に乗せていき、わたしはこれからの教習に、軽い興奮と緊張を覚えながら、ただ窓の外を見続けていました。 しかしバスが進んでいくうちに、『あれ?K自動車学校だったら、S川を渡る橋が違うけど・・・。』と気が付き、よく周りの景色を確認してみると、明らかにK自動車学校への道とは違って、なんと、同じ漢字から始まるT自動車学校のバスに乗ってしまっていたのです。 自動車学校に通った皆さんならお分かりだと思いますが、教習所までの通学バスの途中下車は通常有り得ません。また、かなり動揺していて「止めてください、降ります」と言い出せる勇気など、当然ありませんでした。 無情に過ぎる時間に流されるまま、どうしようかと悩む中、ひらめいたのがT自動車学校に近い高校時代の友人に送ってもらうことでした。そして、ある種の無賃乗車、いや強制連行のようにT自動車学校へ到着し、バスを降りると同時に「どこ行くの?」と言わんばかりの同乗者の視線を無視して速攻で友人宅へと走りました。幸い友人は在宅、とにかく事情を説明。その有り得ない出来事に爆笑したものの、快く自慢のFTOでK自動車学校まで送ってくれました。 しかし、K校に到着したときには、既に入校式は終了し担当教官からは問題生扱い。ただ、他の教官からも一発で名前を覚えてもらい、その後の教習生としての夏は有意義に過ごす事ができました。 今でも自動車学校のバスを見かけると当時のわたしと同じような人が乗っていないかと思うのは、わたしだけですかね・・・。(^^ゞ