特別寄稿 「2006 サマーカーニバル in 太閤山」にむけて
ここ数年前から太閤山ランドでにぎやかに開催される、夏のフェスティバル(サマーカーニバル)が今年も開催され、TVのスポットCMで案内が流れています。昨年に引き続いて、大谷製鉄さんが特別協賛され、我われフォーク・ファンにとっては、今年のゲストが伊勢正三さんという、なんともうれしいイベントになっています。私にとって伊勢正三さんは、青春時代の憧れであり、「正やん」という呼び方が一番ピッタリします。 私が初めて正やんの歌を聴いたのは、かぐや姫のアルバム「かぐや姫さあど」の中の「アビーロードの街」でした。1973年、当時まだ中学生の私にとって正やんの歌声は繊細ですごく新鮮でかつ、とってもさわやかに感じました。単に「叙情派フォーク」という言葉だけではかたづけられない、心の琴線を震わせるメロディーラインに聞きほれたものです。また歌声だけではなく、中学1年からギターを始めた私にとって「かぐや姫」の曲は、すごくいいギター練習用の教材になりました。 70年代はフォーク大ブーム。あふれ出るように、いろんなシンガーソングライターが生まれました。思いつくだけでも、吉田拓郎の「旅の宿」、井上陽水の「夢の中へ」、泉谷しげるの「春夏秋冬」、かぐや姫の「神田川」、バンバンの「『いちご白書』をもう一度」、山本コータローとウィークエンドの「岬めぐり」、グレープの「精霊流し」、ジローズの「戦争を知らない子供たち」、西岡恭蔵の「プカプカ」、五つの赤い風船の「遠い世界に」、赤い鳥の「翼をください」、加藤和彦と北山修の「あの素晴らしい愛をもう一度」などなど、あげるときりがありません。すべての歌が心深くに残っています。
アコースティックギターの響きは、私をますますフォークソングのとりこにしてくれました。青春を共に過ごしたそれらの曲は、身体にしみこみ、その後の私の人生を方向づけていきました。そして今でもフォークソングを愛し、ギターと共に生活のすべてと言っていいほどになっています。
特にフォークソングとギターは、心の垣根を取り払い、世代や業種、地位、性別を越えて、いろいろな人間関係の輪を広げてくれています。先日も某ライブハウスで懐メロのライブを行い数多くの歌を歌いました。会場からのリクエストにもお答えして、いろいろ楽しくフォークソングを歌いました。 今回のサマーカーニバルに正やんが出演されるので、すごく楽しみにされている人も多いと思いますね。やっぱり聴きたいのは「22才の別れ」イントロのギターソロとピッキングのスリーフィンガーがたまらなく、いいですよね。それからイルカに提供してヒットした「なごり雪」やっぱり正やんの歌声で聞きたいですね。これからも多くのフォークソングファンの方々となつかしい青春の歌を大切にしていきたいと思います。