趣味の世界
製造部圧延課 ハンドルネーム プラモライダー(30代・男性)
寒い日が続いていましたが、最近ようやく暖かい日差しに変わり、春を感じられるようになってきました。新しい年度になり、何か新しい事を始めたいと思っておられる方も多いのでないでしょうか。 私の知り合いの話ですが、最近陶芸教室に通い始めたそうで、20代から70代まで、幅広い年齢層の生徒さんが机に向かい、時には雑談、時には無言で自分の世界に入り込み作品作りに没頭しているそうです。大きな作品では大皿や花瓶、小さな物では箸置きまで、自分の好きな形、色づけが出来るそうで、年配の方は孫の茶碗を作ったり、新婚の新妻さんは自分の作った料理を入れる皿を揃える為に通ったりと、目的も様々。自分の作った作品が出来上がった時は達成感に満たされ、少しくらいでこぼこしていても、逆にそれが愛嬌となり、使う時に一層愛着が持てるそうです。 “冬眠”から覚める日はいつ? その話を聞いて、昔、父親と一緒にプラモデル作りをしていた事を思い出しました。未完成のセットがいくつもあり、「いつか完成させよう」と思いながらも、押入れの奥に眠ったままになっていて、掃除のときに片付けようと思っても、捨てられずとっておいたものがいくつかあります。いざ作り出すと、時間を忘れて没頭してしまいます。1つのパーツの塗装から組み立てだけで数時間費やすこともしばしば。塗装がうまくいかないとやり直すことだってあります。 最近は、他のお遊びが楽しくこのような時間をあまり取れないのが現状です。今思えばプラモデルを作る時間は、日頃のわずらわしい物事を忘れ、一人の世界(暗い?)で落ち着いた時間のなか、ストレス解消にはもってこいの時間なのではと思っています。陶芸の話を聞いてから図工魂がムズムズと湧き上がり、「よし!今年の春は現実逃避がてら、一つ完成させてみるか!」と考えてはみたものの、まぁ、せっかく暖かくなったのに部屋にこもっていてはもったいなく、ストレスが倍増してしまいそうなので、最近晴れた日はもっぱら愛車のオートバイを走らせ、現実逃避に励んでいる今日この頃です。 …まだまだ完成には程遠いプラモ達にはもう少し押入れで眠っていてもらおう(笑)