編集後記
編集部 かほり
私が小学生のときは、本命チョコを意中の相手に渡すというより、個装のチョコがたくさん入っているファミリーパックを買い、いわゆる義理チョコとしてクラスの男の子ほぼ全員に配っていた記憶があります。それが当時のトレンドであり、「チョコくれよ〜」「いいよ〜」なんて会話も普通にありました。 ところが、何気なくチョコを渡した男の子のなかで、ホワイトデーに可愛い動物のキーホルダーをくれた子がいました。渡されたシチュエーションがあまりにも良かったので「まさか私だけに…?!」と淡い期待を抱いていたのですが、仲の良い女友達もお揃いのキーホルダーをもらったことを知り、子供ながらにちょっとでも自惚れてしまった自分が恥ずかしくなりました。バレンタインデーを目前に、そんなほろ苦い記憶を、ふと思い出しました。