コレに注目! 2月4日「ビートルズの日」
総務部庶務課 ハンドルネーム 家スタデイ(60代・男性)
日本では6月29日が「ビートルズの日」と呼ばれています。これは1966年6月29日に、ビートルズが初来日したことに由来しているとのことです。でも世界では、2月4日が「ビートルズの日」です。メンバー一人一人ではなく、ザ・ビートルズというユニットとしての愛称が「Fab.4」と呼ばれている事から、この日になっているとのこと。Fab.とは「Fabulous=とてもすばらしい;驚くべき」という意味で、まさにビートルズ・ファンにとっては、「そのとおり!」とガッテンです。 私は、子どものころから音楽が好きでした。母方の叔父がハーモニカが上手で、一本のハーモニカで、メロディーを吹きながら、ベース音も入れて演奏でき、私にも教えてくれました。そんな影響もあって、小学生時代はラジオやテレビで流れる歌謡曲も口ずさんだり、中学生になった頃は、洋楽にも興味を持って、ラジオのヒットチャート番組などをよく聞いていました。ラジオで流れる洋楽といえば、アメリカン・ポップスと同じくらいに、フレンチ・ポップスやイタリアのポップスがヒット・チャートを賑わしていました。ダニエル・ビダル、シルヴィ・ヴァルタン、ミッシェル・ポルナレフなどのフランスの歌手や、イタリアの「サンレモ音楽祭」の優勝歌手、トニー・ダララ、ジリオラ・チンクェッティ、ボビー・ソロなどは、毎週入れ替わり立ち代りでしのぎを削っていたのです。 “革新性”に心奪われ ある日のことです。夕方の7時前の5分間、「国際ニュース」という番組があり、アナウンサーが「イギリスのリバプール出身の4人グループ=ザ・ビートルズが、爆発的人気で、若い女性ファンなどは公演中に失神続出…」と伝えるバックに流れている音楽は、私がそれまで聞いていた音楽と、全く違う音楽でした。 たぶん『プリーズ・プリーズ・ミー』だったと思うのですが、翌日学校へ行くと、クラスの音楽好きの友達もそれを見ていたらしく、話が盛り上がり、それからはリリースされるドーナツ盤シングル・レコードを交替で買って「回し聴き」するようになりました。 多くの洋楽評論家やミュージシャンが、ビートルズがポピュラー音楽を変容させたといい、ビートルズの前衛性を評価していますが、エルビス・プレスリーでさえ「激しい」と感じていた私にとって、ビートルズの叫ぶような歌い方は衝撃的でした。ロックンロール・ナンバーである『ロング・トール・サリー』や『ロール・オーバー・ベートーベン』のシャウトに「攻撃性」すら感じました。しかし、聞き込んでいくうちに、そのハーモニーの素晴らしさ、作曲のオリジナリティ、音楽の常識にとらわれない革新性がわかってきて、バラード曲がどんどん好きになっていきました。『イエスタデイ』や『ミシェル』『アンド・アイ・ラブ・ハー』『ラブ』『P.S.アイ・ラヴ・ユー』などは歴史に残る名曲だと思います。 名曲がありすぎて、どれをとっても甲乙つけがたいのでありますが、強引に「1曲、おすすめは?」(勝手にムチャな仮定で)と問われれば『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ』でしょうか。ビートルズ・ファンの皆様の抗議は、一切受け付けません。(やはり1曲に絞るのはムチャですね。)