小説
技術部機械保全課 ハンドルネーム グラスホッパー(10代・男性)
私は小説を読むことが好きです。小説を読むと、登場人物の人生を疑似体験することができ、それによって時には自分に自信を持つこともできることが魅力です。 私が小説を読み始めるきっかけになったのは、三秋縋(みあき・すがる)著『スターティング・オーヴァー』という本です。これは、二十歳の主人公が十年前にタイムスリップする話です。私はこの説明を友人から聞いた時、漫画やアニメでよくある「上手くいかなかった人生をタイムスリップして途中からやり直す」といったありきたりな物語だと思っていました。しかし、読み進めてみると私の予想とは真逆で、「二十歳まで順風満帆だった人生をやり直しさせられた主人公が、もう一度同じ人生を送ろうと努力する」というおもしろい設定で、小説を読み始めたばかりの私でも読みやすい作品でした。この作品から小説にハマり、今では月に2〜3冊のペースで読み進めています。
時を超えてクロスする人間関係!
最近読んだ小説の中で私がおすすめしたいのは、伊坂幸太郎著『アイネクライネナハトムジーク』です。伊坂幸太郎氏はとても有名な小説家で、何度も賞を受賞したり作品が映画化されたりと経歴も華々しく、私が一番好きな小説家です。私が彼の作品を好きな理由は、登場人物がさまざまな組み合わせで関係を結び、現在・過去・未来と異なる時間軸でストーリーが繋がる瞬間に感動や驚きがあるからです。この作品も同じで、「出会いがないという人」「妻に出ていかれたサラリーマン」「声しか知らない相手に恋する美容師」などが、色々な場所や時間で登場し、関係を結びます。そんな、何気ない「出会い」をテーマにした連作短編集です。この作品には明確な主人公はおらず、ある時は主人公に、ある時は脇役になる不思議な作品です。 小説は、中古本屋だと一冊100円からでも買えます。また、電子書籍でスマートフォンやタブレットなどで手軽に読むこともできます。ぜひ自分に合った本を探して読んでみてください。