新年号 特別企画  2

「ラグビー・トーク三昧」



 今、日本代表の大活躍によって人気が高まり、ラグビーが空前のブームとなっています。多くの方が、感動し、興奮し、熱狂したのではないでしょうか。
 今回は、社員・協力会社の方の中で、ラグビーで汗や涙を流したことのある方3名に、その魅力や思い出などを語って頂きました。


仲間と苦労乗り越えた思い出は鮮明

製造部圧延課 サイドウイング


 私がラグビーをやっていたのは、かれこれ40年ほど前になります。当時は、テレビドラマの影響で、ラグビーは人気があったのと、2歳年上の従弟がやっていた影響で、自分もはじめました。
 ラグビーの陣形は大きく「フォワード」と「バックス」の2つに分けられます。「フォワード」とは、試合中にスクラムを組むメンバーで、ボールを奪い取る為、相手選手に競り負け・当たり負けしないよう、体格の大きい方が多いです。また、「バックス」とは、「フォワード」が獲得したボールを前に進め、得点に繋げる役目で、体格的には「フォワード」に対して比較的スリムな選手が多いです。ラグビーは、ボールを前に投げてはいけないというルールがあるので、後ろに位置する選手にボールを廻しながら、前進し相手ゴールに進みます。
 私は小柄なので、バックスの中でも両翼に位置して、ボールをトライ(ゴール)に持っていく役目の「ウイング」をしていました。
 当時のチームは、今テレビで見る様な大きな体格の方は2〜3人で、私の様な小柄な選手も多かったです。あれから40年も経ちましたが、40分ハーフで、計80分間走り続けた思い出は鮮明です。しんどくて、逃げようと思ったこともあったし、試合をしても勝った記憶がないくらい弱小チームではありましたが、今でも良い思い出となっているのは、その辛さを仲間と乗り越えたからだと思います。最近はあまりテレビで見る機会もありませんでしたが、今年のワールドカップはテレビにかじりついて見てしまいました。
 本当にすごい結果を残した日本代表選手たちの、これからの活躍を期待し、応援していきたいと思っています。







ラグビーは“つなぐ”スポーツ
「One for all, All for one」


<ラグビー座談会参加者>
O : 協力会社 (男性)…大学時代4年間ラグビー部
K : 製品発送課 (男性)…高校時代3年間ラグビー部

(文責 月刊OTANI編集部)

 

編集部: 昨年、日本代表の大活躍によって、ラグビーが空前のブームとなっています。多くの方が、感動し、興奮し、熱狂したのではないでしょうか。今日は、かつて、ラグビーで汗や涙を流したことのある、社内の2名の方に、おいでいただきました。始めたきっかけは?
K: 高校に入学すると、結構強い部なのでラグビー部に入ってみたのですが、練習など大変でしたけど、3年間は続けました。大学ではやりませんでしたが、別に「コリゴリした…」というわけではないですよ。昔から体格が大きかったので、スクラムを組む「フォワード」の中で、「ロック」というポジションでした。ラインアウトの際にボールを空中で奪い合う役割なので、長身だったからでしょう。
O: 私は大学時代の4年間です。自宅を離れて、北海道の大学に入学して寮に入ったら、スポーツされている方が多くて。ラグビー部の方が、「おなかがすいただろう、一緒にご飯を食べよう」と誘ってくれて、そのままラグビー部に(笑)。私は身体が小さい方なので、ラグビーなんて、まったく選択肢にはなかったのですが、先輩が「身体が小さくてもぜ〜んぜん、大丈夫」と言われて、つい、その気に…(笑)。
 当時は、社会人ラグビーで神戸製鋼が4連覇し、テレビでも、山下真司さん主演の『スクール☆ウォーズ』というドラマが人気で、ブームになっていた頃です。約30年前の話ですよ。私も、Kさんと同じ「フォワード」で、中でも、比較的小柄な体格の方もいる「フッカー」(スクラムの最前列のセンター)というポジションです。
編集部: 意外とお二人とも、ラグビーがやりたくて…というわけではなさそうですね。始めたら、ハマった?


■ 「一つ釜の飯」の仲間に支えられ ■

O: いやいや、きつくてきつくて…。今日やめよう明日やめようと思っていた。それが、部員数が少なくて、レギュラーに選ばれると、辞めるに辞められなくて(笑)。そうこう言いながら4年間続けましたね。なにしろ、「一つ釜の飯」の仲間ですから…。
編集部: ラグビーでは、トライ(得点)するのは「バックス」なんですよね。「フォワード」の方が主に得点する、っていうイメージがあったので…。
K: 誰が持っていても、相手の陣地内にトライすればゴール。前にボールを投げると反則になるので、「フォワード」がもみ合って、ボールを蹴り出して後ろにやる。ボールをもらったバックスが走りこむという感じです。相手とボールの取り合いをやっていると、味方がサポートしてくれ、それからどんどん人が増えてくるんですよね。激しいですよ。ぶつかり合うから。ケガはよくしたね。

■ 世界ランキング南アに勝利は快挙 ■

編集部: 昨年は、男女ともに日本代表の大活躍でブームになっていますが…。
O: 私がやっていた時も、神戸製鋼が連覇したり、スタ−選手がいたりと盛んな時代だったんですよ。先ほどのテレビドラマも人気がありましたし。今回のワールドカップも、勤務の関係で、夜中の試合も見る事ができたので、初戦からずっと見ていました。見始めたら、クセになっちゃって。本当に素晴らしかったですね。感動しました。
K: いいですね〜。私は、勤務の都合で、見ることが出来なくて、残念!!!
編集部: 南アフリカに勝利したことは、やはりすごいことなんですか?
K: イヤ!それは本当にすごいことですよ、快挙、快挙!
O: 南アフリカ、ニュージーランドは世界ランキング1位、2位のチームですもんね。ラグビーの発祥の地であるイギリス(正しくはユナイテッド・キングダム=.UK)では、南アフリカを破ったチームということで、大変盛り上がり、日本人とみると、「おめでとう」って言われたそうですよ。
編集部: テレビで、ちょっとだけ練習風景を見ましたが、経験者としての印象は?
O: ほんの少し見ただけでも、日本代表選手の練習メニューは、本当にすごいと思います。あれだけの練習が出来るのは、ほんとうに素晴らしい資質の選手のみなさんだと思います。
K: それだけの努力をした選手たちってことですよね。テレビのインタビューでも、「世界一キツイ練習をしてきたという自負がある」と言ってましたね。

■ ノーサイドの精神 ■

編集部: なかなか、練習も大変なようですが、お二人も3年間、4年間続けてこられたってすごいですね。
O: 続けられたのは、まわりの人に恵まれたからだと思います。
K: 仲間の力って大きいよね。
O: そうですね。どんどん楽しくなってきたのは、素晴らしい仲間に巡り合えたからだと思います。練習や試合が終われば、先輩方には、本当に親切にしてもらいました。実家から離れて、暮らしていて大変だろうと、本当に心配してくれて、気をつかってくれましたから。
K: 私もです。まわりの力、仲間の支えがあったからこそ、続けられました。ラグビーって「つなぐスポーツ」なんですよ。一人でゴールを目指そうとしても、相手チームにつぶされる。その前に後ろの仲間にボールをつなぐ。つないで、つないで、その結果トライになるわけ。
編集部: ネットには、試合が終われば敵味方関係なく、お互いを讃え合うスポーツだと書いてありました。
O: ラグビーで、試合終了のことを「ノーサイド」って言うんですよ。戦い終えたら両軍のサイドが無くなって同じ仲間だという精神に由来するんです。フォワードの選手で、何年間やっていても、一度もトライをしたことがないという選手もいますよ。バックスが得点を取る為に、フォワードがきちんと仕事をする。

■ この時期TVで結構やってます ■

O: 「One For All、All For One(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」という言葉がありますが、その通りなんです。
編集部: もっともっと、テレビで放送があるといいですよね。
O: この時期は、結構やっていますよ。12月から1月は、毎週日曜、社会人や大学生チームの試合も見る事ができます。
K: 最近のテレビは、大づかみなルールは画面に出ますから、ルールを知らない人も、まずは見て楽しんでもらえたら嬉しいですね。
編集部: ラグビーブームがもっともっと、盛り上がるといいですね。今日は、ありがとうございました。


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