月刊OTANI'10 3月号 特別企画
【座談会
一年先輩より 今年の新入社員へのエール


参加者

製造部製鋼課 畑 裕樹
製造部圧延課 山田 基喜
製造部圧延課 山本 正樹
製造部圧延課 田母神 慎
技術部電気課 都竹 亮太
技術部電気課 前木 智仁
技術部技術課 堂端 修一
技術部敷設課 浦島 慎吾
管理部管理課 田中 佑樹
管理部管理課 長田 亜沙美
生産管理室  島倉 希


前向きな「たいへんさ」を実感

         
編集部 いよいよ1ヵ月後の4月には、今年の新入社員の皆さんが入社します。今日ここにおいでの皆さんは、ちょうど1年前に同じ立場だったわけですが、すでに入社して11ヶ月がたちました。自分の経験から、先輩として伝えたいことや、アドバイスなど、今日はお話いただきたいと思います。ご年配の社員の方たちよりは、皆さんたちのほうが、感覚的によくわかるかな、と。(笑)
 まず、入社する前の「社会人のイメージ」と実際とは、「まあ予想通り」でした?
島 倉 学生時代に描いていた「社会人」というと、もっと仕事も時間もしばられて、枠にキッチリはめられていて、仕事をこなす、というイメージだったけど、周りの先輩、上司の人たちとも気軽に話が出来る雰囲気がありますね。入社当時こそ多少緊張はありましたが、じきに慣れました。
前 木 僕も社会人って、ノイローゼになってしまうくらい時間にしばられるイメージだったけど、そんなことはない。今は夜勤なので、友達と会う時間はどうしても限られるけど、メリハリのある生活を送れていると思う。ただ、仕事をしているわけだから、学生のときより遊べる時間が少ない、これは予想通りでした。(笑)
前木 智仁
都 竹 僕もデスクワークばかりの仕事に追われているイメージが強かったけれど、今は現場にいる時間がメインなので入社前のイメージとは全然違う社会人生活を送っています。
山 本 「夜勤だから時間が無い」ということはないけれど、友達と都合をあわせるのが難しい。今の時期は、一人でスノーボードに行ったりします。(笑)すいてるしね。 .
山本 正樹

長田亜沙美
長 田 「働くのはたいへんだろうな」とは思っていました。もちろん働くってことはたいへんですが、意味が微妙にちがうよね。学生時代の「たいへん」は「つらい、きつい」といった、マイナス方向の「たいへん」だったけど、今の「たいへん」は仕事を達成しよう、という前向きなたいへんさを感じています。学生時代に飲食店でのバイトしか経験してないけど、そのときの仕事と今の仕事とは、向き合い方や感じ方が、ぜんぜんちがう。
田母神 僕はほぼ想像していたとおり、というより、社会人になるとか、自覚とか、あまり考えないで、けっこう自然体で入社してきたので。
田母神 慎
 畑 僕も正直学生時代は社会人のイメージなんて無くて。夜勤の生活リズムに慣れるか心配だったけど、最近身体が慣れてきた。
田 中 僕も想定内だけど、学生時代に比べると「一日の拘束時間が決まっているから、規則正しい」っていうか、メリハリがあるよね。自宅は富山市だけど、県西部への行動範囲が広がったかな、車もあるし。
堂 端 社会人になる前に心配だったことは、自分にちゃんと仕事が出来るかな?ってことでしたが、先輩や上司から、親切にいろいろ教えてもらって、そんな心配はなくなりましたね。考えていた以上に他の課の人との距離や、上司の方との関係が近い。ボーダーレスだなあって。テレビドラマなどを見ていて描いていた、他部署との垣根と言うのは、あまり感じません。
山 田 配属されて、人とのコミュニケーションが本当に大事だと思った。社会人としての責任感を感じ始めているかも?上司や、上工程、下工程の人たちに迷惑をかけないようにコミュニケーションをとり、“報・連・想”を徹底することが大事だと思った。今では、いろんな人と話して、周りの人たちの人柄もだいぶん分かってきた気がします。
浦 島 入社前は鉄筋というと、鉄を溶かして、伸ばして鉄筋作るだけ、だと単純に考えていたけど、実際かかわってみると、実はすごく繊細で細かいところに技術的な工夫や、準備作業が必要。そういう意味では、社会人としての責任を感じます。生産ラインの人だけでなく、スタッフや間接部門の人たち、みんなが知恵を出し合い、管理している。すごい構成で作られている。
 仕事を始めて一変したのは生活スタイルです。朝早起きになって、夜ふかししなくなった。規則正しさは学生時代の比ではないです。
長 田 三食、ちゃんと食べるようになったよね。(笑)でも運動量が逆に減ったのが、体に良いのか悪いのか…。(笑)
堂 端 学生のときは一日一食、二食が普通だったからなあ。



思い描いた「社会人」、できてる?


島倉 希
島 倉 仕事の上で、慣れてきたとはいいながら、上司への報告の仕方を、もっとうまくできるようになりたい。上司の前に行くと緊張して言葉が出てこなくなるので。意識しすぎですかね?
浦 島 自分が思っていたより、仕事が出来ていない、と感じます。まだまだこれからだと思います。早く先輩や上司の人たちのように仕事が出来るようになりたい。言われたことだけでなくて、その中に自分の思いを込めて仕事をするようになりたい。
堂 端 それ、それ。指示された期限すら、なかなか守れなくて、あせっています。計画を立てて、図面が期限に遅れないように、と思っても遅れて迷惑をかける。つい最近やっとひとつ一段落してほっとしたところ。まだ学生時代の力量と、それほど変わっていないと感じます。図面を見ているだけでは良くわからない、現場へ行って見比べてみてようやく「こんな風になっているんだ」と理解する程度です。
堂端 修一



働くことの責任感


編集部 家族や友人との接し方は変わりました?
島 倉 私は家族と一緒に生活していますが、家族と話をする機会は増えました。学生時代はお父さんとほとんど会話がなかったけど、父の職場が製造業の工場なので、「どんな仕事をしているの?」とかといった会話が出るようになりました。昨年からの話題でけっこう多かったのは、インフルエンザ対策で、「へぇ〜、そこまで対策やってんだぁ〜」なんて、けっこう関心あったみたいで。
 畑 高校時代は親とあまり喋らなかったのですが、最近は話ができるようになりました。今は職場で幅広い年代の方と接していく中で、人に対する接し方がわかってきたような気がします。
畑 裕樹

田中佑樹
田 中 僕は逆に、はじめは結構話していたけど、最近父から避けられているような雰囲気がある。なんでだろう?(笑)
前 木 友人との会話の中で仕事の話が出るときに、なんとなく自分が社会人になったことを実感します。
山 本 友人とは仕事の話が多いですね。お互いの会社のことや、悩み相談などありますが、それを聞く事も、変化と言えば変化なのかもしれません。また私は学生時代、一人暮らしだったので、家族との会話は多くなりました。
山 田  家族から、貰った給料の使い方や、今後どんなふうに将来を考えているかを聞かれました。それだけ、自分に気を使ってもらっているなと実感します。自分も家族を気遣って食事や出勤予定など家族に伝えています。
山田 基喜
都 竹 働くようになってから友人と、お互いの給料やボーナスの話をすることがあります。また正月に実家に帰って家族からも仕事のことを話して、改めて働くことの責任感を感じました。



会話は必要、不安は無用


編集部 この4月に入社する新入社員の皆さんに、「先輩として」言ってあげたいこと、仕事をするときに心がけていること、などあれば。
浦 島 周りの人たちとのコミュニケーションは大事。
浦島 慎吾
 畑 経営者からコミュニケーションが大事だと教わって、やっぱり仕事以外でもコミュニケーションを取っていくことで何でも話しやすくなると思います。最初は、今の部署に配属されたのは同期で僕1人だけだったので不安だったり、人見知りしたときもあったけど、今ではいろんな人と抵抗無く話せるようになりました。
山 本 職場の人と話すだけで仕事がやりやすくなる。年齢が違うと価値観の違いも判るし、もっと大人の価値観を吸収していきたいです。これは何にでも共通すると思いますよ。
浦 島 入社前には入社後の様子がわからないために、何かと不安感があると思うけど、当社の新入社員教育は2ヶ月間たっぷりあって、社会人としての心構えは会社に入ってからでもわかってくる。あせらないでいいですよ。
田 中 当社の業態も良く知らずに入社したんだけど、入ってからの教育で大体のことは教えてもらえる。
長 田 ほんとうに教育はしっかりしているし、わからないことがあっても周りの皆さんも温かく教えてくれます。そういう意味では条件は一緒だけど、自分が主体的にどう頑張るかが、すごく大事だと思う。身を任せるだけでなく、ちゃんと自分の意思を持って、自分発信も大切だと思います。あとは、最初はわからないことだらけなので、わからないことがあったら直ぐに聞く。わからないことを、遠慮しているとすすまない。失敗したらすぐ報告しないと、どんどん傷が大きくなる。放っておいていいことはないですね。

都竹 亮太
都 竹 人に聞いて自分の答えを見つけるまで、納得するまで答えを求めていくのが大事だと思うよ。あと、自分は独り暮らしだから健康管理もしっかりして、飲みすぎないことかな。(笑)
堂 端 社会人になると、学生時代に比べてどうしても時間の制約があるから、のこり1ヶ月間、遊んだり、旅行したり、自分なりに有効な時間のすごし方をしてください。
島 倉 音楽や写真、ゴルフや野球など、サークル活動があるので、入社したらぜひ入ってほしい。職場では上司や先輩でも、同じ趣味の仲間としてコミュニケーションがとれますよ。
編集部 ありがとうございます。皆さんのお話を聞いていると、約1年間の社会人生活で、本当に色々なことを経験され、学ばれたようですね。いよいよ4月からはOTANIの一員として、また皆さんにとって初めての後輩がやってきます。この社会人2年目は先輩、後輩共に信頼されるように、気持ちを新たに、更なる向上心を持って、成長されることを編集部も祈っております。

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