「新入社員」 新春座談会

暗中模索、試行錯誤からの脱出


 心あらたまった新年冒頭に、昨年4月に入社した新入社員の皆さんに集まっていただき、入社から9か月経過して「社会人」としての変化、今年の抱負、今年4月に入社が内定している学生の皆さんへの一言、などを語っていただきました。

出席者

 総務課:今井 優
 経理課:高瀬友也
 管理課:川本亜由美
 技術部:加藤覚史、牛島 聡、村田雅俊、
       瀧脇健太、明地伸悟
 圧延課:伊藤光孝、滝本康太、原田知明

企画・進行

企画管理部長:藤木真悟

オブザーバー

取締役副社長:谷口英樹



とんでもなく刺激的



藤木部長:  皆さん、明けましておめでとうございます。昨年4月に入社されて、早くも9か月経過しましたが、入社前の「社会人」のイメージがおありだったと思いますが、思ったとおりでしたか?変わりました?


圧延課
伊藤光孝
伊藤光孝:  「大人の社会」に入るために、即戦力にならなくてはと、学生時代に出来るだけ資格を取っておきたい、というのはありました。いま現在、電気工事士の資格を持っていますが、もっと他にも資格をとっていきたいです。

原田知明:  汗をかきかき、力仕事をする、というイメージで入社したんですが、今は中央操作室でオペレーターをやっています。身体は楽そうですが、上工程から下工程の連絡の中にいますので責任感というか緊張感がありますね。奥が深くて勉強することがいっぱい。


圧延課
原田知明

技術部
牛島 聡
牛島聡:  学生時代の「社会人」のイメージはどちらかと言えば毎日単調な作業の繰り返しで、日々つらい思いをする、というイメージだったんですが、実際はまったくちがっていて、日々めまぐるしい仕事の連続で、刺激もとんでもなく多いです(笑)。

加藤覚史:  確かに牛島君のいう「単調さ」というイメージはあったね。毎日スーツを着てデスクワークをするか、現場で汗をかくかは別として、「単調な日々を送る」というイメージは確かにありました。今は「単調さ」とは無縁です(笑)。


技術部
加藤覚史

谷口副社長:  私たちの入社時代は就職戦線氷河期に突入した頃で、「社会人になることが出来れば嬉しい」といった感覚であこがれていましたね。みんなの時代は、「やや売り手市場」的状況があったので、漫然と牛島くんのような感覚があったのだと思います。


管理課
川本亜由美

川本亜由美:  学生時代というのは、まだ社会人になるという実感が不思議なくらいになくて、だから、現実味がないために、自分が触れたことがないものに対する「漠然とした恐れ感」とでも言いますか、「恐い」イメージがありました。

谷口副社長:  ある意味「温室」的な学生生活から抜け出すことが「恐い」ということなんでしょう?社会人になると気ままに過ごすわけにも行かないで、まじめに仕事だけを続けていて、毎日残業もして、休みもなくて、ということが「恐かった」わけね。実際社会人になってみてどうでした?


川本亜由美:  学生時代に感じていた「恐さ」はまったくなかったですが、仕事となると、自分の担当している仕事が会社全体の仕事の流れの一部であり、全部に関わっているじゃないですか。そうすると、やるべき仕事が求められているタイミングで進まないと当然「大きな声」が飛び交います。それは正直、驚きでした。厳しさというか、責任感というか。

藤木部長:  それって、「ストレート」ってことでしょ?妙に遠まわしに言ったり、「おいしい言葉で上から目線」的な言い方ではなくて、ズバッと言い切りますからね。


川本亜由美:  そうそう。学生時代までは、相手に気を使いながら、「ストレートな物言いはよくない」という雰囲気だったので、まったく感覚がちがいました。

谷口副社長:  私たちの若い時代は、回りにズバッと言う大人が必ずいて、当たり前のことを当たり前に言うのが当たり前だったけれど、ストレートに言わないのが時代のながれでしょうかねぇ。


自分自身が納得できるか



藤木部長:  仕事に取り組む際に、心がけていることは?


圧延課
滝本康太
滝本康太:  今の職場は「精整」と言って、仕上がってきた製品を冷ましながら、注文の長さに切断して結束し、製品発送課に送るという仕事です。切断明細によるパターンを考え入力したり、冷却床の監視などを担当していますが、製品を決められた長さに切断するのがなかなか難しいですし、細いものだと製品をストッパーに強く当てないように調整するのに、結構気を使いますね。でもこの「切断」のむずかしさというのが妙に楽しい。おもしろいですよ。

村田雅俊:  私は将来、圧延課のスタッフとして仕事をすると考えていますが、ライン(現場)の人たちを楽にしてあげられるように、というのを心がけたいです。あの人が来てくれてよかった、と言ってもらいたいじゃないですか。


技術部
村田雅俊
牛島聡:  自分との、あるいは他人との約束を守れる人間になりたいと思っています。今はまだ出来ているとは思っていません。約束と言っても単なる約束のことではなくて、仕事を進めるために立場上自分がやるべきだ、やらざるを得ないと思った場合、「やりきる」という決意をし宣言する。そしてそれを果たす。そうした重みを持って向き合っていきたいという意味です。

加藤覚史:  社会人としての自覚という意味で、仕事を通じて家族を楽にしてやりたい。もう一つは、仕事のうえで、少なくとも富山県内で「いい技術者がいる」といわれるようになりたいですね。

谷口副社長:  どうせ言うなら、エリアにこだわらず、周りにいる人たちの中で一番だ、二番だ、という問題ではなくて、「自分自身が納得できる」ことが大事なんじゃないかな。その「自分自身の目指すところ」を思いっきり高いところに置く志を持てたらいいですね。


技術部
瀧脇健太
瀧脇健太:  入社から9か月経過しているのに、正直言って残念だけど、今話された皆さんのように「自分のあるべき姿」とか「こうありたい」というのがまだなくて、仕事上も私生活上も暗中模索です。今年はそういう「目指すべき像」を作りたいと思っています。

藤木部長:  自分の就職1年目のことを振り返ると、今の瀧脇くんの意見は正直な気持ちだと思います。その「暗中模索」は継続してほしいですね。それが持続できたら、これまで見えなかったことが見えてくるだろうし、いろんなことに関心が持てるだろうと思います。

明地伸悟:  自分も残念ながら「やりたいこと」「目標」と聞かれても、すぐに答えられない状態です。今出来ることをコツコツとやって行って、当たり前のことを、当たり前に出来るようになりたいです。「当たり前のことを当たり前にやる」と言っても、このことの困難さも、ぜひ克服したいと思っています。それが出来るようになって初めて、自分の目標が見えてくるのでは、と思います。相手が誰であっても、判らないことをわかった顔で聞き流すのではなく、判るまで聞くとか、ルーチンワークを確実に行なうということを大切にしたい。


技術部
明地伸悟

総務課
今井優
今井優:  リクルートに関する仕事をしていて、会社説明に出向くことがありますが、去年入社時に自分が思っていたこととか、感じていたことをそのまま話そうとしています。会社のことを大げさに言おうとか、取り繕おうというつもりはないですね。そんなことをしたってまったく意味がないので。自分で感じている当社の良い点や特徴を話はしますが、どんな学生にも「そうは言いながら、いろんな会社をたくさん見てきてください」と言います。その結果当社が選ばれれば、うれしい。自分にとって何が向いているか、何を目指しますか?と言っても今の段階ではわからないだろうと思いますよ。たくさんの会社を見て会社を選んでください、と言っています。

高瀬友也:  9か月の仕事をつうじて、あまりにわかっていない事が多くて、つくづく自分のダメさ加減を痛感しましたね。作業の指示が次々に出るのだけれど、その関連が良くわかっていない。暗中模索、思考錯誤の状態ですね。でもこの状態で落ち込んでいるわけではなくて、多分、暗中模索しながら行動していけば、思考錯誤状態になり、そのうちに「暗中」から出られるだろうと思う。当然、回りの皆さんのご指導もいただきながら、手探りで進むしかないです。

経理課
高瀬友也


若い人たちに選ばれる会社に



藤木部長:  今年の4月から、新入社員が入ってきます。皆さん方もいよいよ「先輩」になるわけですが、後輩の皆さんに何か一言。

滝本康太:  自分の体験ですが、待っているより自分から進んで先輩や上司にかかわっていった方が良いですよ。遠慮せずに関わることで、先輩もいろいろ教えてはくれるし、早くなじめる。

加藤覚史:  今年入社の皆さんに言ってあげられることと言っても、まだまだ偉そうなことは言えないですが、とりあえず元気にコミュニケーションを図ることが大切と思います。今年の私の目標の一つは「新入社員の手本になれる自分を創る」ことにあるので、絶えず上昇志向で何事にも取り組みたいと思っています。

伊藤光孝:  自分の抱負になるのですが、今年はぜひ、出来るだけたくさんの資格を取って、仕事の幅を広げたいと思う。

谷口副社長:  10代の社員にそんなことを言われると、大変嬉しいことだけど、人間的な成長という意味では、もっといろいろなジャンルに踏み込んでもいい時期だと思う。極言すれば「もっと遊んでいいよ」という気持ちかな。

川本亜由美:  就職活動中に他社を受けた際に、なんとなく気のなさそうな声で「女の子だからなあ〜」って言われたことがあって、ちょっとショックでした。それに比べて当社を受けたときに「うちにおいでよ」といわれたのがすごく嬉しかったし、男・女で差別するって感じがまるでなかったのが印象的でした。女性の就職の選択肢を増やしたい、という思いがあって、こういう業界って、事務職以外で女性の仕事って少ないじゃないですか。事務以外でも女性にだって出来るよ、というモデルになりたいですよ。日頃上司からも「うちの会社は男女差別はないし、むしろ女性の特性を発揮してもらい、働きやすい職場を作ろう」と言ってもらっているので、女性の皆さんはぜひ一緒に、働きましょう、って言いたい。

谷口副社長:  川本さんは仕事の必要があれば、現場にも行っているみたいだね。結婚して子どもが出来れば、休暇や育児サポート体制も組んであるし、もっと既婚女性にとって働きやすい環境を整備していきますよ。今、川本さんが「選択肢」という言葉を使ったけれど、当社では私たちが学生を選ぶというより、学生の皆さんに選んでもらう立場だ、と思っています。これからみんなで若い人たちに「選んでもらえる会社」を作っていこうよ。

原田知明:  私は高校卒業での入社ですが、9か月間就業してみて、学歴差別を感じたことがない。昇給や昇進、職場の人間関係でも意識することはないですね。今年の新入社員に言って上げられることは、わからないことがあったら遠慮なく先輩・上司に聞くこと。「こんなことを聞くと叱られないだろうか?馬鹿にされないだろうか?」と思って聞かないと、安全に関わる可能性もあるし、操業トラブルになることもある。これはぜひ実行して欲しい。

藤木部長:  「一年の計」の年頭にあたって、昨年入社された社会人一年生の皆さんにお話をうかがいました。気持ちを新たにして、これから重ねる日々が公私共に充実し、素晴らしい一年になるよう、気持ちと力を合わせていきましょう。今日はありがとうございました。