特別企画

座談会
「昭和にタイムスリップ」
(文責 月刊OTANI編集部)

                4月29日の祝日は、もともとは「天皇誕生日」という祝日でした。
                年号が平成になった年に「みどりの日」となり、その後、「昭和の
               日」と名称が変わりました。
                当社の3人の方と共に、昭和から平成への時代の変化を振り返
               ってみました。若い世代の方々にも何かを感じて頂ければと思い
               ます。

座談会参加者
U : 庶務課 (男性)
K : 庶務課 (男性)
T : 圧延課 (男性)

進行:月刊OTANI編集部


編集部: ゴールデンウィークが近づくと、陽気もよくなるし、何かと予定を立てたり、ウキウキしたりしますね。皆さんは何か予定はありますか?
U: いつもと変わらない休日だろうな。県外に住む孫に会いに行こうと思っていたけど、先日の三連休に会いにいきてくれたからね。可愛くて仕方がないから、ついつい甘やかしてしまうんだよね。まだ小さいので、遊んでやれることも少ないけど、孫の事を考えるだけで嬉しくなるね。
編集部: 私も小さい頃、祖父母の家に遊びにいくのが楽しみでした。泊りに行った時に、“蚊帳”に入って寝たり遊んだりなんてことも。もっと楽しみはお小遣いとか…(笑)
T: お、懐かしいね。若い人は“蚊帳”を知らないかもねぇ。
編集部:
4月29日の祝日を「昭和の日」と言いますが、年号が平成になる前は、「天皇誕生日」と言いましたよね。つい言い間違えてしまうのですが、この名称には、「昭和」という激動の時代を忘れない様に、という願いも込められているようです。
U: 馴染みがあると言うかね。私も時々「天皇誕生日」って間違えるときがある。
T: 昭和への思いが込められている休日って事だね。昔の遊びをおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみたり、小さい頃の話を聞いたりしてみるってのもいいかもしれないね。
編集部: 先日、息子の学校で「今の遊びと昔の遊びの違い」を調べて遊ぶという授業があったんです。子供たちは、メンコやビー玉やお手玉を祖父母に教えてもらったそうです。現代っ子が経験したことのない「昭和」を知るきっかけになったかもしれませんね。何かを感じてくれていると嬉しいのですが…。
皆さんは、どのような遊びをされていましたか?
K: 小さい頃はビー玉でよく遊びました。指で弾いてぶつけあう遊びで、一番ポピュラーな遊び方だったかもしれないね。陣取り合戦みたいな感じで、楽しかった。
U: 私もビー玉ではよく遊びましたね。
鬼ごっこやかくれんぼは、昔も今も変わらずやっているよね?きっと。
編集部: ビー玉では遊んだことはありませんが、私たちも今の子供たちも、鬼ごっこやかくれんぼはやりますね。
ビー玉をぶつけ合う遊びは、割れて危ない様に感じますけど、大丈夫なんですか?
K: 案外丈夫なもんですよ。時々割れることもあるけど。
T: 私は、小さい頃はよくメンコ遊びをやっていたかな。

■ 遊びをクリエイトする楽しみ ■

K: 昔は物がなかった時代だからね。
今では、インターネットで知りたい情報を何でも知ることが出来るし、手にも入る世の中になったけど。 
T: 物がなくても、楽しかったよね。
いや、私はいつでもどこでも楽しまないと!がモットーだから、いろいろ考えていたなぁ。ある物の中で、仲間でいろんなアイディアを出し合って、遊びを生み出していたかも。小さい頃は海の近くに住んでいたから、釣竿を自分で作ったり、岩場に魚を追いやって手づかみで捕まえたりもしたしね。今、舟に乗って魚釣りをしているのは、小さい頃の経験からかもしれないね。
U: Tさんは、今も本当に日々楽しんでますよね。多趣味だし。
T: 仕事もプライベートも全力投球で毎日楽しんでいるから、元気でいられるのかも。
大谷に入社して50年だけど、当時は仕事が楽しくて仕方なかった。現場を一目見た時から、この仕事をずっと続けていきたいと心底思っていたし。共に生きてきた感じ?(笑)
長い間、元気に働かせてもらえてありがたいなぁと思う。
編集部: 半世紀とは…!
今の会社があるのは、皆さんのお蔭ですね。
T: 仕事も、毎日いろいろな発見があって楽しかった。仲間たちにも恵まれていたなぁ。県外まで魚釣りに行ったり飲みに行ったりもよくしたよ。前工場(富山市)の裏には山があって、キジやうさぎなど、いろいろ動物もいたんだよ。面白いだろ?(笑)
U: 皆で盛大に釣り大会なんかもやりましたよね。私、優勝したこともありますよ。餌を名古屋まで買いに行ったという強者もいたくらい盛り上がっていたなぁ。
昔の遊びってさ、大勢で楽しむ遊びが多かったように思わない?深く考えずとも、コミュニケーションを取る術を学べたんじゃないかなって思う。社会人になってからも、その延長線上で、仕事に趣味にと皆で考えてアイディアを出し合ってきた。
T: そうだよね〜。昔遊びで身についた経験が仕事に活きているって思う。
編集部: それって、すごい幸せなことですよね。
今は、割と仕事をこなすという感覚があるかもしれないけど、皆さんみたいな気持ちで仕事に携われると、仕事の幅が広がりそうだし、「もっともっと」って仕事に打ち込めそう…。
K: そうですね。
失敗なんかもいっぱい経験して、いろんな事を学んでほしいなと思います。それが成長につながると思いますよ。
U: そう考えるとあの頃は良かったよね。
今の若い年代の人たちにも、もっと伝えたいなぁ。
K: 機会があれば、おじいちゃんおばあちゃんや親世代の人たちに、昔の話を聞いたりするのもいいかもしれませんね。
編集部: 本当ですね。
皆さんの話を聞いて、息子がおじいちゃんに教えてもらったメンコ遊びがすごく面白かったと言っていた理由が分かったような気がします。
楽しんで学ぶ事で、心豊かに成長していけるのかもしれませんね。
子供に限らず、若い世代の方にもそういう経験を沢山積んでもらいたいと思います。




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